人工授精とは

人工授精とは、女性の子宮内に精子を人工的に注入して授精させる生殖医療技術です。
卵子と精子が出会って受精する確率を高めるために行われます。

 

人工授精には、配偶者が提供した精子を使う「配偶者間人工授精(AIH=Artificial Insemination by Husband)」と、第三者が提供した精子を使う「非配偶者間人工授精(AID=Artificial Insemination by Donor」の二種類があります。

 

人工授精の具体的な方法をざっと言うと、事前に精子を採取しておき、細い管を使って子宮頸管をバイパスして、精子を子宮の奥深くに注入します。

 

また、人工授精が行われるのは、男性側の精子に問題がある場合が多いです。それは例えば、男性の精子の数が少ない、精子が子宮内に上手く入ることができない、膣内でうまく射精できていないといった場合です。

人工授精の成功率

人工授精1回当たりで妊娠する確率は5〜10%程度です。
ですから、人工授精は一般的に、妊娠するまで複数回行われます。
ただ、人工授精を受けた女性の約90%が4回目までに妊娠したというデータもあるものの、1回目、2回目、3回目、4回目と回数を重ねるほどに妊娠率は低下していきます
そして、6回目以降となると人工授精では妊娠する見込みが低くなりますから、体外受精に方針変更することを検討する場合が多いです。

 

さらに、人工授精の成功率は、年齢を重ねるごとに次のように低くなります。

  • 20代だと、11.5%です。
  • 30代前半だと、10.3%に低下します。
  • 30代後半だと、更に低下して8.5%になります。
  • 40代だと、急激に低下してわずか3.9%に留まります。

これは、卵子が加齢とともに老化していくことと、卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌量も減っていくことのためです。
したがって、人工授精の確率を上げる方法は、卵子の老化をおさえること、ホルモンの分泌量減少に対処することが効果的ということになります。

人口授精の費用

人工授精にかかる費用は、受ける人が必要とする治療内容によって大きく違ってきます。
ただ、保険の適応ができないので自費診療となります。
このため、日本で人工授精を受ける場合の平均費用は、1回当たり約15,000円〜20,000円もかかります。
しかも、これに各種検査の費用も加わりますので、一周期で30,000円を超えることも珍しくありません。