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通信 bV5(ガイドライン通信・通算160号) 09/8/7
<事務局連絡先>東京都港区北青山3−15−13−603鈴木達夫法律事務所 (TEL03−5467−8480 FAX03−5467−8490) 全国第1号裁判員裁判(東京地裁)
刑事裁判の破壊に、450名の弾劾デモ ≪「裁判員はいらない!大運動」の記者会見声明 09/8/7≫
「市民参加」のショー 反対世論をさらに広げ、その力で制度廃止へ
足立昌勝(関東学院大教授)/雨宮処凛(作家)/嵐山光三郎(作家)/池内ひろ美(家族問題評論家)/今井亮一(交通ジャーナリスト)/内田博文(九州大学法学研究院教授)/蛭子能収(漫画家)/大分哲照(真宗本願寺派福岡時対協会長)/織田信夫(弁護士)/玄侑宗久(作家・臨済宗僧侶)/崔洋一(映画監督)/斎藤貴男(ジャーナリスト)/新藤宗幸(千葉大教授)/高山俊吉(弁護士)/西野瑠美子(ルポライター)/若田泰(京都民医連中央病院医師)
裁判員裁判の全国第1号事件が、去る8月3日から6日まで東京地方裁判所で強行されました。3日、私たちは、東京地裁前で、裁判員候補者の方々を含め制度反対を訴える2000枚余りのビラを配布し、同時に地裁と霞が関一帯に抗議の声を響かせる450名のデモを繰りひろげ、マスメディアへの記者会見を開催して、私たちの行動の趣旨を広く国民に呼びかけました。
4日間にわたる第1号裁判員裁判は、かねてから私たちが懸念していたとおり、「市民参加」という名の刑事裁判ショーの実態をあらわにしました。
◆100人のうち47人しか呼び出しに応じていないにもかかわらず、「予想以上に多くの人に来ていただき、大変ありがたく思っている」と秋葉裁判長は候補者待合室であいさつし、
◆呼び出された候補者の多くが「裁判員から外れてほっとした」という感想を述べ ◆マスコミでは、2日目から「裁判員自身の質問」が焦点とされていた。「市民参加」を装うには必須不可欠の要素であったからである。おそらくそのために繰り返された「休廷」には、「密室で何をしているのだ?」との非難の声があがった。 ◆3日目、裁判員のひとりが「体調不良」で欠席。その3日目冒頭の被告人質問では、裁判長の指示によって裁判員1番から6番が、その順に質問を行い、マスコミはこれを「最も裁判員裁判らしいこと」としてとりあげた。 ◆検察官の求刑は懲役16年、被害者の意見は20年。判決は15年となった。 以上のような事実が示すものは、「市民参加」のことさらな演出です。刑事裁判における「当事者主義」の原則を踏みはずして、裁判員に冷静・公平な判断者ではなく、「国民の常識」の名をかりて被告人を弾劾する「糾問官」の役割を担わせることです。被告人は、検察官に加えて、〈9人の裁判官〉から追及され、さらに遺族の処罰感情を直接ぶつけられました。
「市民参加で刑事裁判がよくなる」と強弁する制度推進側の偽りと焦りがむき出しに現れていました。 犯罪事実は争わず、量刑(情状)だけを争点とする裁判でも、4日間(審理日数は実質2日)では粗雑に過ぎる裁判です。被告人・弁護人(あえて言えば裁判員も)の負担を無視して突っ走る「簡易・迅速・重罰」裁判とは、一体何のための制度なのでしょうか。 「裁判がわかりやすくなった」と評価する一部の声もありますが、わかりやすさは、裁判員制度を導入しなくても実現可能であり、また実現すべきものです。むしろ懸念されるのは、審理内容の単純化や証拠軽減のため、真実の究明が犠牲にされるおそれです。本件の「わかりやすくなった」はずの審理は、はたして事件の真相に少しでも迫れたのでしょうか。 しかも、判決は、事実認定も量刑も検察官の主張にほぼ沿うもので、明らかに重罰化を一層押し進めるものと言わねばなりません。 「被告人の防御権の行使を十分に保障しつつ、真実を究明する」という刑事裁判の原則はほとんど省みられず、ドラマの台本のように「公判前整理手続き」で決められた時間割に従い、目撃証人への形ばかりの反対尋問と、それと表裏をなす被告人に対する糾問的な質問によって、法廷は刑事裁判儀式、一種のショーと化しました。これはもはや、人間の生命や人生そのものを左右する「裁判」と呼べるシロモノではありません。 「嫌な思いや『不完全燃焼』という感じのほうが多く残りました」という、3日間傍聴した55歳の主婦の言葉(8月6日『朝日新聞』)が象徴的です。 この制度は廃止するしかないということが、ますます明らかになりました。一層広汎な国民的運動で、裁判員制度を廃止に追い込みましょう。 【お願い】 賛同費(月1000円以上) 郵便振込口座 00160-8-188111 (口座名義)全国弁護士アクション
賛同人になります。ご氏名( ) 所属単位会( ) 氏名公表( 可 不可) ―全国弁護士ACTION事務局あて(FAX 03−5467−8490) |
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